多様性を進めるとは?

投稿者: | 2022年10月29日

 福祉の世界では、多様性という言葉をよく耳にしますり。それは、これまでの日本社会にある、現代では、生きにくい慣習や習慣、考え方を見直す方向性に向かうときに、多様性を使って説明される場合があると思います。特に、社会のマイナスな制限が、生活を縛ることにより、生きにくいを生み出したいる場合は、特にそのように感じると思います。

 人類にとって、多様性は、人類が生き永らえてくることができた要因として見ることができると思います。(生物多様性とも言えます)。今日の日本社会の問題から見える多様性は、どのように考えるべきなのでしょうか。例えば、生き方、人種、病気や障がい、性、人間関係、生活環境、心の持ち方、人として存在する意義、地域、国など、挙げられます。

 私達が、今後、この地球上で、生き続けるためには、多様性を軸にして、持続可能性を探る必要があると思います。多様性を探るとは、これまでの習慣や生活スタイルにとらわれない幅を広げてということを意味します。特に、障がいのある子どもや人々の場合、健康体の人を前提とした人間社会の仕組みをあるべき姿として、社会が続いているわけです。障がいのある人、障がいのない人、と2つの分け方を考えてみると、多様性を通して見ると、人をそのように分けないことを、選択肢と考えられるわけです。究極の考え方を言えば、分けないという価値の方向性です。つまり、分ける必要性に価値を見出す必要のない社会のあり方です。長い人類の歴史の中で、人間はまだ、この問いに対して、明確な方向性や答えを見出せないまま、今もなお生きながらえています。

 今を生きる私たちが多様性を推し進めるためには、多様性が持つ価値や方向性に対して、それを私達が日常生活の中で、存在することの迷い、葛藤、理解、過去の生き方にとらわれない度量が求められることが課題になります。また、多様性は、様々な個人が持つ価値や様々な存在を前提にして、社会を構築していく必要があります。

 これまで私達自身に染み付いた生き方や考え方にとらわれることなく、アップデートし続けることで、自ずと不可欠な価値や考え方は、人間社会に根づいて、脈々と続いていくものになっていくでしょう。

 ただし、多様性は、同じ意見、同じ仲間という事を前提でもないという側面もあるだけに、多様な考え方の存在を認知している事が不可欠になるからこそ、多数派、少数派問わず、答えのない問いを、私達一人一人が問い続けるアップデートをし続けてが、初めて可能性の光が灯るわけです。

 そして、多様性を語る時に考えることは、あなたが、今ここに存在していること自体、社会に存在する一個人に与えられる役割を担い、生き続けることが、多様性を生み出す存在として、あなたの命は光輝くのだと思います。