県内特別支援学校PTAの皆さんにお話しました!

投稿者: | 2022年11月2日

 昨日は、丸亀養護学校で香川県特別支援学校PTA連絡協議会・全体会で講演をしてきました。県内、特別支援学校のPTA会長、副会長の皆さんが集まっての会でした。3年ぶりの対面で実施とのことでした。私もコロナ禍にあって、久しぶりに学校に出向きました。

事前に、地域での生活をする為に、何をしたら良いの?、小学部から何をしたら良いの?、地域に繋がっていくためにどうしたら良いのか?な 等、いろいろな要望があって、盛り沢山の内容となりました。

「成長する我が子と共に家庭が向き合う地域生活と日常生活における取り組み~生活者としての選択決定とQOLの意義~」

障害福祉制度が、地域生活へと移行している中で、特別支援学校の教育に求められる課題も刻々と変化しています。学校がおわったら、自宅という生活から、学校が終わったら中間の居場所、つまり児童デイなどの支援の場です。第3の場とも言いますね。

そうした環境変化の中で、家庭のあり方が問われてしまう制度になっています。それは、別の言い方をすれば、例えば、支援を選択するのも有りだし、支援を選択しないのも有り、ということです。選択の有無は、本人にとって、家庭にとってが、求める生き方や生活があって、支援の必要性を判断するということがあり得る訳です。国からしたら、絶対に選ぶ必要はないけど、各家庭で、ご本人が考えてくださいね、という仕組みになっています。

そうすると、家庭にとっては、「何をどのようにしていこうか?」と考えないといけないことが、課題になります。字義的に言う、「(一生懸命に)頑張る」とかではないのですが、どのようにして生活をしていきたいのか、青写真を考える、ために家庭がやる事を頑張ってもらうことかと思います。

家庭からすれば、地域で暮らすために、地域社会のことを知っていなければなりません。むしろ家庭が地域社会に接していないと、役割が少ない、動きのない生活になってしまいます。子ども時代は、特別扱いをしてもらえる期間です。いずれ訪れる大人として我が子の生活時間は、これから大きく変化します。

学校は、社会に出て行く前の練習期間です。障害のある子ども達にとって、学校に通う時間は、初体験することもあれば、同級生と共に過ごし時間でもあります。また、保護者以外の大人(先生)にも接する時間でもあります。

家庭は、子どもが練習してきた学び体験を日常生活の中に、取り入れた生活を実施することが求められます。日常生活をより良い生活になる選択肢になるのか?、本人のやりたい、面白いを育てることに結びつくのか?。これも家庭や本人がめざす生活のあるべき生活の形が、最終的に左右する大きな課題です。