就学健診を前に揺れる親の思い

投稿者: | 2022年10月4日
 子どもを持つ家庭にとって、特に乳幼児期を始めとする子どもの成長は、個々により個人差があります。
この個人差の扱いが家庭にとって、わかりにくいものです。集団の中では、何となく生活をしているようでも、
集団の中で見ていると家庭とは異なる振る舞いをする。お家では、問題はないと保護者が認識しても、集団の
生活場面では、その子なりの配慮や援助があって、集団生活を成り立たせているという実態が多いのです。
 
 カッコ付きでいうと・・・、(今は問題ない、収まっている)という子どもがいたとします。

この場合は、今後、もう大丈夫という意味ではないのです・・・・。今後も引き続き、これまで取り組んで来た、
様々な援助を有効だと思えることを与え続けて、弱い部分を減らしていくことがこれからも続くという意味が
含まれるケースが少なくありません。

就学健診の際には、支援対象児と認定する程度ではないけれど、
カッコ付きでいうと・・・・、(今後、家庭が、うまく対応してくれれば良いけど、そうではない場合)、
何らかの問題が生じないように、身構えながら育てていくことが必要な子ども達も数多くいます。
保護者からすれば、他の子どもが援助されていないのに、うちの子だけ、特別な援助をされるという点に注目して
しまう家庭が少なくありません。

世間体を優先にしてしまうとか、他人からとやかく言われたくないという点にこだわってしまうのか?。
家庭も子どもの弱い部分を減らすために、いろいろな人の知恵を結集させるか?・・・ここが選択となります。

18歳(大人)になるまでの長い目で見て、その子ども自身が学び取るスピードと学び取り方を考慮して、
学びのため体験機会の回数、時間数を考えると、その練習時間を多く確保したいと支援者は考えるわけです。

うまく社会に適応できているケースは、共通して、そうした形での援助を活用していることが多いのです。
でも親は、これまでの生活、これまでの人生、これからの未来を考えると、このようには考えにくい家庭が少なくありません。

我が子のことなんだけど、(親)自分自身のこれまで生きてきた道を重ねてしまうから世間の目が気になってしまう。
 
最後は、親にとって手間を惜しまずに子どもの成長のためにいろいろと手を尽くすか、手間を惜しんで現状のままの
対応でいくか・・・・ここが選択となります。ただ、大人に近づいていくと、親としてできる事が減ってくるので、
選択の際に、後悔のない選択をしてもらうことが、子どもにとってのベストに近づく一歩となると思います。