子ども達を見ていても、若者達を見ていて共通する課題は、ひとりひとり経験に違いがあるということです。社会を見渡してみると、コスパ、ダイパとか、言うことが、生活の全てみたいな生き方をされている方、多いと思います。
でも、それは大人が何十年と生きてきた経験を基準にして、子どもや若者に対して、足りないとか、ダメだとか言うわけです。
そんな生活の中にいれば、頑張るかと言えば、頑張るはずがありません。もっと言えば、頑張らないと、大人達の要求に応えられないことで、すべて面倒な話になってしまいますよね。
子育ては、コスパでもダイパではない世界だからです。その理由は、育ってきた状況や時代背景が違うからです。親や大人側が言う普通なんて一番あてにならない。それは一人一人、普通が違うからです。
たまたま、私の場合は、こうだっただけの話。
子ども達や若者達にとって、最初から知識や技術を持っているわけではないのです。だから、知識を見つけたり、考えたり、思いを言葉にしたり、新しい価値基準を見つけたり・・・。こうした考えや判断、行為につなげるために、材料が必要なんです。
それが、経験と言うことになります。
ただし、コスパやダイパにこだわっている方は、経験の結果に一喜一憂をしてしまう。だから、人生ずうっと成功と失敗、損得の一喜一憂の日々になってしまうから、生きていることが苦しくなってしまうのです。
経験をする意味や意義を子どもや若者の近くにいる大人は、胸に当てて、自分の置かれている役割を考えみるべきです。