「うちの子どもに発達問題が指摘されたら?」その4

投稿者: | 2025年10月18日

シリーズ「うちの子どもに発達問題が指摘されたら?」の4回目です。今回は、うまくいかない我が子との関係、保護者の関係を考えてみます。

障がいを持つ子どもや発達の気になる子どもを育てるというのは、手間と根気強さ、保護者の前向きさが要求されるように考えています。これは、これまで保護者をサポートしてきて保護者の営みをみてきて感じることです。

保護者の役割というのは、とっても地味でコツコツと、我が子に向き合うことにつきます。

大人が取り組む前提条件を言えば・・。

①家庭内の事ならば、保護者が踏ん張らないいけない。

②保育、教育、福祉の現場ならば、そこに携わる専門職者が踏ん張らないといけない。

この前提条件では、子どもの未来や将来を優先する事がスタートラインになります。

子どもは、自分を相手にしてくれる他者や状況に対して、日々感じることや気持ちの形として、自己主張してきます。

子どもからすると、大人に対して足りないよ、もっともっと!、と主張して、親からすると、どうして○○してくれないの?、という親子関係が生じて、すれ違いやすい状況になりやすい関係と言えます。

特に、親子間のすれ違いは、家庭だけて抱えて混んで、育てていると難しい場面に遭遇しやすくなります。

親は親なりに頑張っていますよね、子どもは子どもなりに頑張って生きていまよね。

ところが、保護者からすると、イライラしてしまうような関係に陥りやすいのです。

ここで言う、子どもの頑張りを考えてみます。大人が考える、頑張りの価値観をそのまま子どもに適用することは、そもそも無理です。その理由は、相手は子どもで、大人ではないからです。甘やかしとかではありません。

親は大人なので、子どもに歩み寄ることが必然的に求められる立場だから親なのです。心を満たされないといけない側は、子どもの側だからと言えば伝わりますか。保護者は、自分の生きてきた道と比較して、子どもと向き合うとしますが、それが一致しないのです。だって生きてきた事情や時代背景が違うから・・・。

一方で、時代は繰り返す事例もあって、親が子どもに歩み寄らないと子どもは相当にしんどい状況を抱えます。その積み重ねは、大人になってからもそのしんどい気持ちを持ち続けないといけない方も少なくないのです。

人のために何かしなさい、嫌なことを我慢しなさい、人の生き方として間違いない価値観ですが、それは子ども時代に大人から大事にしてもらった経験の積み重ねあって成しえる課題なんです。

ここまで、このブログをみて考えてこと、改めようと思われた保護者の方々が増えることを願うばかりです。