子ども子育て支援会議から地域のあり方を考える

投稿者: | 2025年3月19日

善通寺市子ども子育て支援会議の会長を担っています。善通寺市は、子ども子育て支援制度ができる前から、香川県下でも子育て支援分野をけん引してきた地域です。今は、制度ができたことにより、基本的には支援メニューが、全国どの自治体でも取り組んでいる状況になっています。

しかし、実情からするとかなり違うのです。役所の組織風土もあるでしょうし、自治体が支援として取り組むことをどこまで重要視しているなど、これこそ地域性があります。国が言う支援メニューであっても中身が、当然違ってくるのが自治体の難しいところ。

いつも支援会議の議場を動かしながら考えていることは、市役所に宿題を出すことだと考えています。その為には、委員会の皆さんには、感想でもいいので、語ってもらいたいと考えています。議長は、会を進める役回りですが、私は議長なのに、いろいろと意見も言いながら、各委員さんの発言を待つこともします。そのながれで、委員会の皆さんが発言してもらえるともっと、良いものができるかもしれないなと。

地域社会が小さくなっている現在、地域社会はどうあるべきなのか?。また、子育てをする家庭の社会的サポートは大切ですが、それは子どもがどのように育つことが大切なのかを、世代を超えて未来のために考えることだと思っています。

今回の子ども子育て支援計画を策定する前にアンケート調査を実施するのですが、ほぼ国から定められている質問項目があって、プラスαで自治体によって質問項目を加えています。今年は、国から定められている質問項目で、子どもの権利に関する質問を入れるようになっています。調査の検討段階から、知らないと答える数が多いとの予想で、質問項目を入れてもらいました。そうした意味で、これからの社会において子育てをする保護者を含む大人には、義務の担い手として子どもの権利を理解して子どもを守らないといけません。

子どもの権利について理解が進んでいないよね、という根拠となる数字がでてくれば、それをどうするか。乳幼児から青年期までの子どもの支援の現場で取り組んでもらうための議論を始めることができると思っています。

皆さんは、子どもの権利について、大人として前向きに考える人ですか、後ろ向きに考える人ですか。大人の本気度が問われています。