うちの子どもに発達問題が指摘されたら?その2

投稿者: | 2025年9月2日

シリーズ「うちの子どもに発達問題が指摘されたら?」の2回目です。今回は、保護者としてのシンドイ気持ちを小さくするということについて考えみたいと思います。

我が子が他の子どもと何か違いのある発達課題があると、多くの親は、その苦しい気持ちから逃れたい為に、我が子が背負っている問題から避けたくなります。

当然と言えば当然な人間の行動。

だって、わからないことが、わからないからです。だから、支援者からの提案やアプローチに対して、「様子をみたい」と発言される方が大半です。子どもに関わる専門職者からすれば、専門機関とか相談の機会に向いて欲しいと考えられがちですが、保護者からすれば、受け止めきれない、簡単な話ではないから足踏み状態に留まります。こうした状況下では、我が子への支援やサポートに関わる人や機関、支援の仕組みについて、全てがナーバスに見えます。それは、取り組みの内容や立場に関わらず、社会に対して全てがナーバスに見える保護者が大半です。家庭内でも夫婦間でも当然ながらズレが生じます。

一方で、「我が子は、(専門職者がいうような状態)違う」と言い聞かせている自分自身の立場もあります。なんだか、イライラするし、なんだか未来が不安になるし、なんだか我が子の存在を憎むような気持ちも生じるかもしれません。

保護者にとって、我が子に対する言葉になりにくいマイナスな感情は、我が子がいて、親である限り消えません。それは、親として、我が子の為に背負っていく課題であるからです。でも重いですよね。

それでは、どのような日常生活を送る事が必要なのか?。

それは、社会を避けて生活している状態から離れる事です。孤立していると、親子関係においても、夫婦関係に置いてもマイナスな連鎖が続きます。また、ひとりでいると、考えなくていいことが脳裏をグルグルとまわるので、毎日が苦しくなります。

一方で、乗り越えようと根気強く子育てをしている家庭の共通点は、乗り越えようと毎日、我が子と自分の気持ちに対峙してきている保護者は、やっぱり孤立して子育てをしていないのです。むしろ、社会とつなり、そして仲間になりうる同じような子育てをしている保護者と繋がっている方は、その先々で、子どもが成長して我が子がハードルを乗り越えいく、そんな体験をしています。親としての小さな成功経験とでも言いましょう。

逆に、人生は長い目で見る事が、大切で、目先の部分にだけにとらわれている時こそ、孤立した子育てをしている証拠でもあります。

保護者の悩みは、ゼロにはならないけれど、小さくすることが、絶対できます。それは、自分の考え方に、他の視点を取り入れていくと、悩みは小さくなるからです。そして我が子の成長段階で、目の前の課題を乗り越えては、新しい課題が目の前に出てきます。それは、発達に問題があるからということだけの話ではなくて、人生は常に新しい出来事に向き合いながら生きているわけですから、そのように乗り越えて、また新たな課題が現れて、また乗り越えて・・。

人生はそのように進んでいくなかで、人生として与えられる時間の中で生きていきます。伝わりますか?。